27時間テレビがいう「テレビのピンチ」ってなんだろう
先週あった27時間テレビを見てました。
しきりに「テレビが危ない」と言って、ピンチをチャンスに、と出演者たちが奮闘する姿が描かれました。
「テレビが危ない」なんで?
たしかにテレビを見てる時間って減りましたよね。
ぼくも昔はテレビっ子で、ブラウン管の前にかぶりついていました。
次の日、学校で「昨日のあの番組見た?」という会話をクラスメイトとよく交わしていたもんです。
今の子たちはそういうの、あまりないそうです。
一昔前だと、テレビが情報の最先端みたいなところがありました。
情報は鮮度が命です。
次の日、学校でクラスメイトに「自分が仕入れた情報」を披露、共有するにはテレビが非常に効果的でした。
でもいまは違いますよね。
誰でもどこでも情報を、手元の通信端末などで手軽に得ることができます。
テレビが登場したばかりの頃は、テレビがやってきたお宅は人々の寄合所のようにごった返したそうです。
テレビがあるところに人は集まり、そこがサロンになったり飲食店になったり。
情報が集まるところに、人は群がるんですね。
ヒト科の習性なんでしょうかね。
さて現代はというと、その情報を得る媒体がネット世界に移っただけだと言えます。
そしてネット世界に慣れてしまった人たちが多くなった今だからこそ、テレビはピンチなんですね。
パターン化されてるからピンチ?
先日のこと。
ぼんやりと食事しながら「暮らしの知恵」的な番組を見ていたとき、ふと気づいたんですが。
テレビ番組の構成ってどれも、同じパターンだなあ、と。
ちなみにそれ「とあるからだの不調を改善するには、○○○をするといいですよ!」というオチの番組だったんですけどね。
とある不調の原因は○○○です、ということが明かされるまで30分。
とある不調を改善するには○○○をすればいい、ということが明かされるまで20分。
その間には、再三に渡り「その原因はCMの後」だとか「その効果的な手法はCMの後」ばかりで、中々知りたい情報を知れないんですね。
CM明けの引きを作るのは、構成上当然のことですし、コマーシャルも必ず流さなければなりません。有識者に取材をしたり、再現ドラマや実証実験を行ったりして、視聴者の共感を促しながら番組を進めていくのは悪いことではありません。
制作側の事情は察するのですが、1時間たっぷり引っ張られて「えっこれだけの情報!?」っていう気持ちになることが多々あるなあと感じたのです。
オチが弱かったんですね、その番組。そして、考えてみればそういう番組多いなあ、と気づいたんですね。
情報が有益かそうでないかなんて、見てる人によって違います。ぼくはそれ、ネットで調べれば10分かからないなあと感じました。もちろんそれ、知っている視聴者の方も中にはいるでしょう。
となると、テレビを見ている1時間を無駄にしたような気になりますよね。
ドラマもバラエティも「オチ」がありますから、そこまでは頑張って視聴するのですが、肝心の「オチ」が弱いと妙な徒労感が襲ってきます。
情報は鮮度が命。
ニュースもお笑いのネタもドラマの展開も、何でもかんでもネットで調べるとすぐにわかってしまいます。鮮度では圧倒的に勝てません。
じゃあどうしたらいいのか。
ピンチだピンチだと騒ぎ立てて無理やりネタにしちゃうよりも、毎週帯で放送している番組をもっと楽しく見てもらえるよう尽力するべきじゃないですかね。テンプレを覆すようなネタ、構成、オチを考えていくしかないんじゃないですかね。いやぼくはそれが何かとは思いつけないんですが。
またこのパターンか…。
そう感じている人が世の中に大勢いるから、視聴率が低迷を続けているんじゃないでしょうかね。
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パターン化されたお笑いも、嫌いじゃないですけどね…。
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当初、3日に1本くらい書ければいいやという甘い考えを抱いていましたが、とうてい、そんな本数は書けないだろうことをあらかじめお伝えしておきますし、現時点で書けておりません。
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2015.7.29【初】
2015.12.16【改】