電源ゲームと非電源ゲームを巡る旅in東京
電源ゲーム
ビデオゲームやコンピュータゲームのこと。
まあなんとなく歴史はゲーム世代と呼ばれるみなさんならおわかりですよね?
インベーダーゲームから始まる一連のムーブメントは、デジタル世界への扉を開いたともいっても過言ではないでしょう。
それを突き詰めて、いまや電源ゲームに対するノスタルジーを語る漫画があります。
連載再開、おめでとうございます。
言わずと知れた人気作となった押切蓮介先生のタイトル。
少年のころの懐かしい記憶を刺激してくれ、また、自分が経験しづらかった「ゲーセンに入り浸って格ゲーをする」という憧れを、主人公のハルオが見事にかなえてくれていて、鼻をフガフガ言わせながら楽しんでいる作品。
これの展示会を東京でやっているということで、行ってきました。
この日、東京は梅雨明けし、かなりの暑さで、また場所が中野駅から線路沿いにそこそこ歩いた先にあって、ちょうど午後1時から2時という、夏であれば死を覚悟せねばならぬ時間帯に肌を守るのも薄布ひとつという装備で飛び出したため、結局死兆星を見た。
ハイスコアガール展。暑い中、歩いた甲斐があった!応援コメントもつけられて、満足フンガー! pic.twitter.com/uAiLQLhwhF
知らぬ土地でたどり着くかどうかの不安を抱えながらの行軍は、かなり消耗させられたが、着いてびっくりの出会いばかりであった。
「あの回」の幻の原画や、名場面や表紙の原画などなど、ファンにはたまらないものが多数展示されており、本編を読んでいるときのように鼻をフガフガさせながら眺めていた。
この安駄婆Tシャツ(非売品)には度肝を抜かれた。
いや尻子玉を抜かれた。
あまりの出来の良さに、こっちのが欲しくなりすぎて、「絶対買う」と心に決めていた公式Tシャツを手にせずに帰るという、心変わりを果たしてしまった。
くそう…安駄婆め。
とってもフガフガなハイスコアガール展は、今週いっぱいまでだそうなので、気になった方はぜひ遊びにいってみたら、フガフガしますよ。
ハイスコアガール CONTINUE 1巻 (デジタル版ビッグガンガンコミックスSUPER)
- 作者: 押切蓮介
- 出版社/メーカー: スクウェア・エニックス
- 発売日: 2016/07/25
- メディア: Kindle版
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ねんどろいど ハイスコアガール 大野晶 ノンスケール ABS&PVC製 塗装済み可動フィギュア
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- 発売日: 2015/11/21
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ドラゴンクエストミュージアム
電源ゲームという括りでいくならば、ドラクエミュージアムに行ってきたことに触れねばなるまい。
というか、このミュージアムに合わせて各スケジュールを揃えていったのだけれど。
入り口はシリーズの主人公たちが出迎えてくれます。
今年はドラゴンクエスト30周年。
すごくおめでとうございます。
30周年イヤーということで、ミュージアムやライブスペクタクルショーなど。
今年はドラクエ関連が盛りだくさんの年で、ドラクエ大好きおじさんのぼくはこれまた鼻をフガフガさせる。
結構たくさんの展示物があり、触れられるものや、じっくりと眺めたいものや、迫力の映像などさまざまな内容となっており、撮影禁止のものが多く、写真でのレポはあまりしないようにしたいけれど、とりあえずマスタードラゴンは見つけられなかった。
とにかく、歩いて、眺めているだけで、自分の足で冒険をしている気にさせてくれるこのミュージアム。
冒険好きな方にはほんとおすすめです。
ドラクエシリーズをやり直したくなって、帰路でスマホ版天空シリーズをDLしようとしたぼくを誰が責められようか。
ほんとにまたプレイしようかな。
帰宅したら届いてた〜♪(´ε` )じっくり読もう pic.twitter.com/PhxeCRLvE4
— 桐前バツ (@Buts_Kirisaki) July 25, 2016
非電源ゲーム
アナログゲームは総じて非電源ゲーム、電源不要ゲームなんて呼ばれたりしますが、ぼくはもう最近は「ゲーム」と名のつくものは何でも好きだ。試してみないと仕方ない。ってな具合おじさんなので、せっかく東京を旅したのだから以前から行ってみたいところがあった。
すごろくやさん!
そもそもぼくは子どものころは、電源ゲームよりも非電源ゲームをよく遊ぶ子だった。
というのも、「目が悪くなるから」という理由などから、親にゲーム機を買い与えられなかったからだ。
いや言い過ぎた。
そりゃ程ほどには買ってもらったのだけど、ソフト数は少なかった。
ゲーセンに通うこともあまり許されず、そのぶん、大事に育ててくれたんだなあと感謝したいが、当時のぼくにはこれが物足りなかった。
ゲームをしたいと思っているのに手元にソフトがないという事態。
桐前少年はそこを、非電源ゲームをプレイしたり作ってみたりすることで、紛らせていたのである!
・・・そう書くと、非電源ゲームは電源ゲームの逃げ口なのかと後ろ指さされそうだが、当時はファミコン、スーパーファミコンがブイブイゆってて、学校に通う男どもはそれを嗜んでいなければ非国民とまで言われかねないほどのブイブイぶりだったのだ。
そりゃあ、電源ゲームをせねばならないというある種の強迫観念に駆られてしまっても仕方ないとは思いませんか?思ってください。
そんなわけで、少年時代から身近にあった非電源ゲームの数々を、この歳になってまた手元に集めてみたいと思うようになったのには、ある漫画との出会いがあった。(なんか大げさになってきたが…)
放課後さいころ倶楽部 1 (ゲッサン少年サンデーコミックス)
- 作者: 中道裕大
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2013/09/12
- メディア: コミック
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放課後さいころ倶楽部という作品。
この漫画、少女たちが楽しくゲームをプレイする姿を見るという傍ら、そのゲームデザインの紹介を物語に織り交ぜながらやっています。
オチがゲームの結末に左右されたり、物語のつなぎがゲームで表現されていたり、これがまた見ていて楽しいこと楽しいこと。
実際に紹介されたゲームで遊んでみたいってな気持ちになる。
そしてこの話に登場する「すごろくや」さん風のゲーム専門店。
実際に、すごろくやさんがモチーフになっているようで、マンガで見た景色を見たときは「おおっ、これがあの子たちが遊んでいた卓か!」と心躍らせた。
さてその聖地にたどり着いた桐前。
この日は手荷物も多く、何か持って帰りやすい、ひとりでも遊べるゲームがないかと探していた。
でっかくてやりごたえのあるゲームはたくさんあったのだが、田舎には複数人でプレイできる友達もいないので、と話してみると、店員さんも親身になって応対してくれ、ひとつのゲームを持ってきてくれた。
ひつじを1000匹まで増やすゲーム。シェフィ。
じっさいにプレイしてみると、ひとりでさほど時間をかけず、それでいて難易度も良い塩梅のゲームであった。
シェフィ−Shephy−初回プレイ
— 桐前バツ (@Buts_Kirisaki) 2016年8月1日
最後は詰んだことに気づいて手遅れでも足掻いて地に満ちてみたひつじちゃんたちの図#ボドゲ #ひとりで遊べるもん pic.twitter.com/v2CXIruxR9
すごろくやさんに行くと、たくさんのお客がいて、その中にはゲームを地域の催しなどでやりたいのだけど、どんなのを選べばよいか、などの相談をされている人もいた。
そのひとりひとりに店員さんが応対している姿がとても印象的だった。
なんだかお客ひとりひとりが、笑顔でいる空間だなあ、とこちらも嬉しくなっちゃってつい長居してしまった。
雰囲気が良くて、何度でも足を運びたくなる。
「いいお店だなあ」
一緒にいった友人とも話したが、学生時代にこういうところでバイトしてみたかったな・・・。ウチの田舎にもこんな店があればなあ・・・。
シェフィ−Shephy−2回目のプレイでクリア!裏ステージも!
— 桐前バツ (@Buts_Kirisaki) 2016年8月1日
意外と早く解けた!引きが良かった…!
1000ひつじ到着前に、落雷の処理を忘れていなければ2000点以上届いたのに悔やまれる!の図。#ボドゲ #ひとりで遊べるもん pic.twitter.com/fCNLHOlIF0
まだまだ点数伸ばせそうなので、やりこみプレイもしてみますよ!
リアル脱出ゲーム
もうずいぶんと有名になったリアル脱出ゲーム。
ぼくもちょっとブームに乗り遅れた感があるが、過去に2回ほど参加している。
結果はいづれも脱出失敗!
でも楽しくてまた行っちゃいたいと思ってしまうんだなあ。不思議。
ちなみに脱出と一概に言っても、いまやたくさんの種類がありましてね。
ブームの立役者「SCRAP」さんのサイトに行けば、うわこんなに…ッ!?と思うに違いない。
しかもそのどれもが面白そうで、どれにも参加したくなってくる。
ここらへん、田舎暮らしのつらみではあるが、公演数、種類等々、やはり東京が多くなっている。
福岡にもアジトオブスラップがあり、ぼくはこれに参加したことがあるけれど、脱出ゲームの性質上、「一度体験した公演への再参加はタブー」というオキテがあり、タネをすべて見せられた手品のようになってしまうため、来月も脱出に参加したいなあと思っても、なかなかいい頃合いのものがなかったりするのだ。
やっぱり10人程度でハコの中から脱出するオーソドックススタイルのものがイイ!とそれにばかり参加するからいけないのかもしれない・・・。
さて、そんなハマりつつある、アジトオブスクラップ。
今回はちょうど東京へ出向く機会に、東新宿で行われた「うだつのあがらない勇者からの脱出」に参加してきた!
アジトオブスクラップ 東新宿 GUNKAN | <東新宿>うだつのあがらない勇者からの脱出
ベストセラー『夢をかなえるゾウ』『人生はニャンとかなる!』シリーズの著者、水野敬也氏プロデュース作品。
というアオリで、プレイ後にも体験した60分を追想できる書物がもらえて、すっごく満足した公演!
脱出はできませんでしたがね。
内容に関してはまるで言えないので、ホント興味があったら参加してみてはいかがでしょう?すっごい楽しいですから!
ちなみにこちらの脱出ゲームは、10人程度で参加する。
つまり、「10人程度でいっせいに謎を解かないと時間切れになる」ということを暗に教えてくれている。
これがロールプレイングのパーティプレイ感があって非常に良い。
良いのだけど、難易度の高低に関ってくる大事な一面でもあるのだ。
10人くらいでやるスポーツには何があるだろうか。お考え頂きたいが、あんまりないことに気づく。野球?ラグビー?サッカー?
これらすべてには統率者が存在する。全体のフォーメーションなどを俯瞰して指示を出す監督やコーチ、キャプテンなどである。
逆に考えると、これくらいの人数をまとめるには、統率者が一人以上は必要なのではないだろうか。
もちろん、あらかじめチームを組んで参加してもいいのだが、それでもやっぱり必要になるのは統率者、そして「役割」。
役割は、今回あわせ3回ほど参加してみて、ああ、このロールは必要かもなあと思ったものを挙げてみる。
1「ゲームメイカー」まとめ役というか、リーダーというか、先導役は必ずいたほうがいいなと感じた。10人全員が初顔合わせという組も起こりうるのだから、少なくとも「指示を出すひと」は必要なんだと思う。
2「解くひと」読んで字のごとく謎を解く人。随所にちりばめられた謎をひとつにまとめ、それを解き進んで行く役割。んまあぶっちゃけひとりでもエース級がいれば問題ないのかもしれないけど、3~4人はこれをやって、鍵の解除をしていってほしいところ。でなきゃ時間がナッシン。
3「探索役」読んで字のごとく、ありとあらゆる場所に隠された〈謎のかけら〉を見つける役割のひと。これかなり重要で、謎のかけらが見つからないと、解く人が解けなくなっちゃうので、ゲームスタート時は全員で部屋をひっくり返すくらいでもいい気がするけど、できれば随時、謎を解明していかないと時間切れになるので、全体の半分くらいは探し続ける人が必要なのかなあ。という塩梅。
これに加えて、後半がんばるひと、前半がんばるひと、なんて分け方もいいかもしれない。
この歳になってくると、集中は60分ももたないからです。おじさんはもっぱら前半だけがんばるけど、あとで息切れするタイプです。ほんとすいません。
謎を解き、たった10人で古城から脱出せよ! 全国8都市でほぼ毎日開催|
— 桐前バツ (@Buts_Kirisaki) 2016年8月1日
進撃の巨人×リアル脱出ゲーム「巨人に包囲された古城からの脱出」 https://t.co/7TVHYAMW2t #reald_shingeki #realdgame
福岡のやつ行きたい。でも友達がいない。
今度、福岡の天神の方かな。
いままでは博多だけだったけれど、こちらでもアジトができるそうなので、どんどん参加してみたい。ただし、当分おひとりさまでの参加にはなるが・・・。
はじめて顔を合わせるひとたちとも、この役割を意識して立ち回れば、前よりちょっと進んだところへいけるのではないだろうかと、自負している。
自負を自負で終わらせないために、また懲りずに脱出ゲーム、楽しんできたいと思う。
28.8.2